2020年代下半期の交通環境

情報学教育研究会 Webコラム 代表blog 情報学教育研究会 代表 横山成彦 コラム

みなさん,こんにちは。

最近,街中で電動キックボードや,折りたたみ式の自転車のような見た目の電動バイクを見かけることが多くなりました。私自身も後者のユーザーで自動車で行くほどの距離でもないものの,歩いていくには…という際の選択肢として時折使っています。

これらは電動自転車のように人の動作をアシストするものではなく,スロットルをひねると自走するため,「原動機付自転車」の扱いです。もちろん,運転免許が必要ですし,走行時にはヘルメットの着用も必要です。

しかし,先日,警察庁が「特定小型原動機付自転車」という新たな車両区分を設けた制度を2023年7月1日から施行する方針であるとの報道がなされました。

「特定小型原動機付自転車」を定めた改正道路交通法報道などの情報を整理すると,「特定小型原動機付自転車」に区分される車両は,運転免許が不要となるものの運転者は16歳以上,走行時のヘルメット着用も努力義務となり,自転車のルールが準用され,車道や自転車専用通行帯を原則通行することになるようです。ただし,最高速度は時速20kmに制限され,自転車通行可の歩道を通る際には時速6km以下に制御された状態にあることが必要となるようです。

このように,今までにない乗り物やモビリティに対する新たな価値観が生まれることを歓迎しつつ,モビリティ分野の新陳代謝が高まっていることに期待を抱いています。その代表格である自動運転自動車,ドローン,リニア中央新幹線といった新たに登場した乗り物を支えるバックボーンには情報通信技術の存在を感じ取ることができ,いまやどの分野においてもICTは切り離すことのできないものであるということを再認識するところです。

さて,ICTとの連携による期待のひとつにバージョンアップがあります。PCやスマートフォン,カーナビゲーションなどではおなじみの機能ですが,使いこなした頃に機能追加などといったアップデートがあると,ひとつのものを長く大切に楽しめるのでは,と思うところです。

そういったところで,いま乗っている電動バイクも,バージョンアップの機能があって,交通ルールに適応した乗り方ができるようになる…といった機能があればなぁと,これからの乗り物の発展に期待する次第です。

横山 成彦

情報学教育研究会代表。修士(教育学)。大阪学院大学高等学校情報管理室室長・株式会社SFC。

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